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学習会記録(第184回)


日時:2011年6月23日(木)
出席者:9名
内容:「2回目のUstream 〜ただ流すだけじゃない小手先Tips」
発表者:長坂和茂(京都大学工学研究所桂化学系図書室)

□ はじめに
 Ustream(以下Ust)はマイクを通して全世界にオンエアされる。
 1回目の発表は配信の仕方についてであった。
 今回は2回目として、いろいろな使い方を紹介する。

□ ソーシャルストリーム1
ソーシャルストリームとはUstへのコメントをTwitter、Facebookなどにも同時に送信するシステム。
 今回はTwitterへ送信する方法を説明する。
 ソーシャルストリームの画面の説明。
 ・「チェックイン」をクリックして、次に「Twitter」のアイコンにチェックを入れて「共有」をクリックするとコメントを入力するための窓が表示される。
 ・入力したコメントがTwitterのTLに表示されていく。
 視聴側がTwitterのTLで、「Ust視聴ページのURL」を見つけてクリックすれば、Ustのページに渡れる。
□ ソーシャルストリーム2
 基本的には、配信側ではなく視聴側が有効活用するシステム。
 ソーシャルストリームの機能を使って自分が主催している番組のコメントをTwitterなどに流して広報することもできる。
 広報のためには、公式「tsudaり担当」(Twitterの実況中継をする人)を決める。
 公式だけでなく、一般の参加者にもtsudaってもらうことを考える。
 つまり、ソーシャルストリームが使える環境を用意して一般参加者にも実況中継してもらう。
 ハッシュタグも設定する。
 ・ダッシュボードの「番組設定」→「ソーシャルストリームとコメントの設定」をクリックして入っていく。
 ・ハッシュタグをつけるメリットはそのハッシュタグがついているつぶやきが同じTLに全て表示されてわかりやすいこと。
 ・ただし、既に使われているハッシュタグを使うのはやめたほうがよい。
 ・理由は、既に使われているハッシュタグのTLに、後発の関係無いつぶやきが流れるとノイズになってしまう。
 ・余談:Twitterのハッシュタグに「-(ハイフン)」は使えないので注意。「_(アンダーバー)」は使用可
□ パスワード設定
 パスワードによって、Ustの内容を全世界に流すのか、一定の範囲に流すのかの選択できる。
 設定はUstのダッシュボードから
 「番組設定」→「設定を変更したい番組を選ぶ」→「番組非公開にチェック」→ 「パスワード入力の窓が表示」→「パスワード入力」
 以上でパスワードの設定は完了。

□ サムネイル設定
 番組を流していないときに、画像を表示する。
 サムネイルの画像は工夫した方が良い。
 講演会などをUst配信する際には、直前に広報するのではなく、もっと前からTwitterなどでURLをつけて広報するはず。
 広報を見て、URLをクリックした人が目に付く画面は、タイトルではなくサムネイルのはず。
 Twitterのプロフィールに用いている画像などを使ってアピールして、認識してもらえるようにするのも一つの方法。
 Ustのダッシュボードから画像を取り込む。
 「番組設定」→「設定を変更したい番組を選ぶ」→「JPEG、PNGなどで用意した画像を参照で読み込む」これでサムネイルは完成。

□ ManyCamを使ったデスクトップ配信1
 Ustだけではカメラから写したものしか配信できない。
 スライドの内容やデスクトップの状態など、カメラから映したもの以外を流す手段。
 操作性が簡単な、ManyCamというソフトについて説明。
 ManyCamを使うとデスクトップの状態を配信できる。
 デスクトップの状態だけでなく、カメラからの映像としてUstに処理させる。
 インストールすれば、デスクトップに貼り付けたアイコンをクリックするだけで起動できる。
 ManyCamの配信している画面を紹介。これはFull desktop推奨。
 ManyCamの配信のための画面の説明。
 ・Ustの配信画面でビデオソースをManyCamに変えるとManyCamの映像が流れる。
  (ManyCamが起動していることが前提。)

□ ManyCamを使ったデスクトップ配信2
 ManyCamの欠点は重い。
 個人情報の管理に注意が必要。
 何かの拍子にデスクトップ画面が配信されてしまう恐れがあるので、デスクトップはきれいにしておくこと。
 また、配信されて具合の悪いアイコンは消しておく(個人情報など)。
 具体的には、ID、PWなどが考えられる。
 マイドキュメントの名前などにも注意。
 C\document and settingの次に自分の名前が入っていると、配信をきっかけに実名がわかってしまう。
 ハンドルネームではなく、既に実名で動いている人には問題ない。

□ その他のデスクトップ配信ソフト
 SDFH DSFというソフト 
 ・短所は導入が面倒。
 ・長所は投影範囲が容易に指定できる、つまり、フォーカスをあてることができる。
 ・広告も入らない。(後の調査で、ManyCamも広告は取り除けることがわかった。)

□ 緊急時向け、音声のみ発信
 回線が不安定なときなど、ネット環境が弱いときにはSound onlyにするのも手。
 例えば、映像を配信しようとすると回線がブツブツ切れるときなど。
 Ustは何をするためのサービスか。「生放送するため」と言い切っても良い。
 Ustは動画配信サービスではない。
 会場で起こっていることを離れた所にいる人に流す。音声が聞こえれば講演の内容はわかる。
 スライドだけ流れても中身はわからない。
 緊急時は、映像のチェックを外し音声のチェックだけを残して配信を続けるべき。

□ 音声ファイルなどPC内部の音を配信。
 例えば、MP3ファイル等の音楽を流すこともできる。(但し著作権には気を付けること。)
 コントロールパネルから「オーディオ」→「音量」→「Stereo Mixの操作」
 もし「音量」をクリックしてStereo Mixに相当する表示が出ないときは、「オプション」→「プロパティ」→「表示するボリュームコントロール」と進んで、ここでStereo Mixに相当する表示にチェックを入れる。
 音声ファイル→サウンドミキサー→Ustというルートで流れる。
 Ustの受診画面をつけたままにするとハウリングが起きる。
 受信画面を消すか、Ustの機能でミュート。PCでミュートするとサウンドミキサーに音声が流れない。
 コントロールパネルから拾う。再生ではなく録音

□ 応用編Skype連携
 Skypeの音声通話をUstで流す。
 Skypeの音と自分のマイクの音をUstに流すことになる。
 スピーカーのアイコンをクリック。
 相手の内容はそのまま流せるが、自分のは流し放しなので、拾わなければならない。
 この作業の大変なところは、「マイクの音」と「PCの音」を同時に拾う必要がある。
 ハウリングしやすくなる。
 うまくいかなければもう1台、PCを用意してその内部音を流す。
 ハウリングの注意(Twitterでつぶやいて視聴者に聞いてみるなどの方法もある。)
 
□ 個人的今後の課題
 Ustream Producer(Ust公式ソフト)を試してみたい。
 概観で、今日の発表内容の話がひっくりかえると思う。
 いろいろなソフト(ニコニコ動画やTwitter)との組み合わせは慣れておいた方が良いと思う。

□ まとめ
 Ustはいろいろなソフトと組み合わせたり、いろいろな機能を有効に使うことで、ただの映像生放送サービス以上のパフォーマンスを発揮する。
 こんなことにUstが使えないかと思ったことは多分できる。
 「ググる」、「知っている人に聞く」などの方法で、使い方が見つかるはず。

□ 質疑応答
 Q配信画面から録画をクリックするのは受信側がするということか?
 Aあくまで、配信側が行う操作で、受信側がするものではない。

 QManyCamの編集による使い方についてはどう考えるか?
 AManyCamに保存の機能は無いが、デスクトップの状態などを保存するソフトがあるので、一旦保存した後で編集し、youtubeやニコニコ動画での編集公開を推奨する。

 QUstream Producerを今まで使わなかったのは、無料ソフトでないからなのか?
 AUstream ProducerもManyCamも無料ソフトである。

 Qハッシュタグの重複は避けるべきとのことだったが、重複を探す方法は?
 Aそのハッシュタグでつぶやいて、TLが登場するかどうかで判別する。

 QManyCamの録画の「保存する」、「保存しない」は選ばなければならないのか。
 A選択をしないと次の動作に入れないので必要。
 QSkype使用時のハウリング防止のために、PCをもう一台用意する際の受信と発信の役割分担を詳しく教えて欲しい。
 A手元の一台をSkype発信用、もう一台をSkype受信用として、この受信用からUst配信する。そうすると、Ust配信しているPCではマイク機能を使う必要がなくなり、ハウリングの心配が無くなる。







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