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学習会記録(第176回)


日時:平成22年9月30日(木)
出席者:8名
内容:「初めてのUstream配信」
発表者:長坂和茂(京都大学経済学部図書館)

■自己紹介
今回、このような発表をさせていただくが、実は配信した経験は少ない。ただ、そんな私であるがどんなところが大変だったのかどこが簡単だったということをお話したいと思う。

■Ustreamの視聴画面の見方
(実際の画面を見ながら)
視聴画面は映像が映し出され、右側にソーシャルストリームというのが表示される。この機能が一番重要で、映像を見ながらTwitter等でつぶやくことができる。
そうすることで、ツイッター上にもこの放送を見てつぶやいたことが流れ、番組を行っていることが知られるようになる。

■配信の準備
・トップ画面からアカウントを作成
・登録するとダッシュボードと呼ばれる画面になる。
・まずは番組名を作成する。番組名は最初のURLの元になるので短いほうがいいようである。
・番組情報について設定する。これは検索の要素になるので慎重に決定する。
・配信用のカメラとオーディオを用意する。今回、カメラはManyCamというソフトを使って、パソコンの画面を配信している

■配信の基本画面について
・ビデオとオーディオのデバイスが使用する予定のものが選択されているか確認する。特にビデオは間違いやすいのでよく確認すること。
・UstreamとTwitterは連携が強く、配信画面からTwitterのIDとパスを入力しておくと番組のURLをつぶやける。
・配信開始を押すと、放送が始まる。ただし、このままでは保存されず別にある録画ボタンを押す必要がある。
・録画を終了すると、保存時にさまざまな情報の入力を求められる。実はすべての項目が必須入力。非公開の保存もできる。
・保存してからでないと次の録画へいけないので注意。
・配信するときにもソーシャルストリームに入っていると、自分の番組についてのつぶやきが見れる。ここで配信サイトのURLも表示されるので、他の人も見に来れる。

■配信する上での注意点
1.主催者側との相談
・勝手に撮影してはいけないということだけではなく、カメラの位置、休憩のタイミング・プログラムの把握など色々確認することがあるため。
・カメラは急に動かすと見ている人が酔ってしまう。またUstreamの録画時間は制限があり、3時間が一度に放送できる時間の限界なので休憩時間などに適宜配信を一旦終了する必要がある。
2.発表者側との相談
・配信するということで緊張することもある。
・話者を写すのがNGの場合でもスライドだけを映す方法もあるので配信はあきらることはない。
3.トラブルは何かしら発生する。
・何かしらトラブルは発生するので、準備には余裕を持ってやったほうがいい。

■ありがちなトラブル
1.音声が配信されない
・音量、Ustreamのデバイス、PC側の設定の問題がある。
・一番ありがちなのがPC側で音量の設定がミュートになっていること。
・送信側の設定では、Ustreamの音量や音声配信がオフになっていないかも確認する。
・どこで問題があるのが探すのは、「サウンドレコーダー」で録音してみて音声がちゃんと入力されているかどうかを確認する。
2.画面が配信されない
・まずカメラのソフトで画像が映っているかをチェック
・また、カメラのデバイスがきちんと認識されているかも確認しておく。
3.配信が途切れる
・特にiPhoneでは良く途切れるようである。送信側の処理が重くなっているのが原因で、他のソフトを終了すると改善するときもある。
・マシンスペックを高くする方法もあるが、物理的に重くなったり、費用がかかってしまう。
・どうしてもだめなら映像はオフにして、音声だけでもいいのでは。スライドはスライドシェアなどで公開できる。

■今後の個人的な課題
・いまのはWebカメラで画素が荒い。もっと良いカメラを使いたい
・音声の品質の向上
たとえば講演者のマイクのアンプと直接繋げて送信するとかできれば良い音声になると思う。
・構図を考えて画面を作れるようにしたい。
いろんな配信を見て、良い配信を真似してみるのがいいのではないかと思う。
・もっともっとUstreamをアピールして、いろんな研修やセミナー類を配信したい。
地理的や仕事の都合で参加できない人(潜在的参加者)も参加できるように。

終了時に
・配信を終了するときは放送が遅延していることを踏まえて終了しないと、視聴者には唐突に終わった印象を受ける。

最後に
主催者ならばぜひUstreamでの配信を検討してください。ただし、配信ソフトは他にもある。映像を撮影して後でYoutubeにあげるのもいいのではないか。

質疑応答
Q:Ustreamはすべて無料だが、保存先は?
A:Web上にすべて保存される。

Q:公開範囲はネット全体なのか、会員のみなのか
A:会員のみにはできない。ただしパスワードによる公開制限はできる。

Q:映像を見ながらの音声の取り込みはできるか
A:今回のようにPC画面を流しながら、喋ることで原理的には可能。

Q:YouTubeとの違いは
A:YouTubeはすでに撮ってあるものを編集・加工したものを配信している。Ustreamは生放送が基本。後で編集はできない。

Q:配信時、容量の大きい写真などを表示した場合、見る側は重くなるのですか?
A:送るほうが配信の画質を選べるので、特に変わらないのでは。

なお、今回の講義についてはUstreamにて配信されています。ぜひご覧ください。
http://www.ustream.tv/recorded/9907259



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