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学習会記録(第171回)


日時:2010年2月18日(木)
出席者:11名
内容:「インフォーマルコミュニケーションってなにかできそうじゃないですか?」
発表者:谷 航(Lifo)

人と人との非公的なつながり、インフォーマルコミュニケーションを介していろいろなことができるのではないかという紹介と提案があった。

●自己紹介

・2008年の夏:司書講習を受ける。
・2008年10月:大学図書館で勤務をはじめる。
・2009年 8月:(職場の回覧で知り)ARGカフェ&フェスト@大阪に初参加、Lifoに入部。
・ 10月:(Lifoの中の人から誘われて)FLU40@大阪に参加、司会をする。
・ 11月:(職場から)NDL科学技術情報研修に参加、(Lifoが縁で)『専門図書館』に「Lifo - 図書館員が出会う場所」を寄稿、(職場の回覧で知り)大図研京都ワンディセミナーに初参加(感想文の執筆を求められる)。
・ 12月:大図研京都ワンディセミナーに寄稿、(Lifoの活動を通じて知り合った人が縁で)京都図書館情報学学習会に初参加(次回の発表を要請される)、(11月のNDL研修懇親会がきっかけで)図書館員であつまって飲み会@大阪を開催、年齢・性別・館種を超えて39名が参加。
・2010年 1月:(12月の飲み会でリクエストがあり)図書館員であつまって新年会@大阪を開催、図書館情報学の教員やアーキビストも含めて43名が参加。(新年会で原稿を依頼され)司書講習50年誌に寄稿。
・ 2月:(飲み会で要請されて)京都図書館情報学学習会で発表。


●インフォーマルコミュニケーションとは

・"communication" とは、人がなにか(意思、情報、観念、行動、感情、経験など)を伝達したり共有すること。
・"formal communication" とは、公的な組織内や、組織を通じた人間同士の意思疎通。
・"informal communication" とは、人から人へ非公的に伝わっていくメッセージ。

この二つのコミュニケーションは、便宜的に分けているだけで絶対的なものではないし、入れ替わったり行き来したり、つながることもあると思う。

●インフォーマルからフォーマルへ

仕事(→formal)が終わってから、または休日に学習会(→informal)に参加する。
学習会(→informal)で得たことを仕事(→formal)に活かす。

学習会(→formal)が終わってから懇親会(→informal)に参加する。
懇親会(→informal)で次回学習会(→formal)での発表や原稿執筆を依頼される。

Twitter(→informal)で仕事(→formal)のことをつぶやく
・Twitter(→informal)でコピーの取り方について注意事項を募集したら、続々と意見が寄せられた。
・更に有志がwiki等にその情報をまとめてくれた。
・自分、また職場でも情報を共有してコピースキル(→formal)があがった。

フォーマルの地位が高い人、ソフトバンクの場合
Twitter(→informal)で障がい者割引についての要望をある人がつぶやくと、その日のうちに社長から検討しますのとつぶやきが返ってきただけでなく実現(→formal)。

個人的には
インフォーマルなところからどんどんつながりが増えて、知識や経験、おそらく能力も向上していると思うし、フォーマルにつながっていくことも多い。

発表者だけが体感していることではなく、飲み会(→informal)で知り合い仲良くなった堺市立図書館さんのお誘いで高槻市立図書館を見学(→formal)するという事があった。(是住)

たとえば
大図研京都ワンディセミナーで、ベンダーとなって図書館に提案するというグループワークをした。
実際は図書館の立場からベンダーに企画提案していくわけだが、
1館では採算がとれない等の理由で交渉することが難しいことも、複数の館でなら可能になるのではないか?
その時すぐにフォーマルに手を結べなくても、インフォーマルなところからならつながれるかもしれないと思う。

MLA連携だってインフォーマルなところからなら実現するような気がする。

過去にこういうことがあったとは言えても、未来にこうなりますよとは断言できないのですが。

学習会や懇親会(→informal)について
・人的交流、他者(人や情報)とつながりができ、人と人を介したネットワークによって、情報(共有)は強化される。
・多くの異なる価値観に触れることで自分をより客観(相対)的に捉えることができる。またそれら様々な情報や価値観を自分や自館に取りこめる
・得るもの、仕事につながるもの(→formal)も多いので、これからも積極的に参加していきたい。


Q&A
Q:MixiとTwitterとの違いは?
A:オープンかクローズかの違いが大きい思う。Twitterは是非体感してください。図書館関係の研修情報や、自分が参加できなくても参加している人のつぶやきを読むことで勉強にもなるので。

Q:知らない人とのメール(飲み会の申し込み)でのトラブルは無いのか?
A:トラブルがあったとしても、それゆえにコミュニケーションが増えて、結果として何も悪いことは起こっていない。

Q:電子図書になると、紙媒体は博物館的資料となるのではないか?
A:すでにそうなっているかもしれない。ボーンデジタルという言葉もあって、この原稿もそうですし。




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