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学習会記録(第167回)

日時:2009年9月17日(木)
出席者:7名
内容:図書館地区別研修(近畿地区)ビデオ勉強会
「生涯学習の理念と施策の動向 〜これからの図書館に求められる新たな視点〜」
筑波大学教授 薬袋 秀樹氏>


平成21年2月に開催された平成20年度図書館地区別研修(近畿地区)の薬袋氏の講義ビデオの視聴を行った。

○『これからの図書館像』について
・これまでの読書支援中心のサービスに加えて、課題解決支援を核にしたレファレンスサービスを重視する。
・リクエストサービスの限界(すぐに資料が必要な場合はリクエストサービス以外の方法をとらなければならない)
・図書館職員のキャリアパスのための研修のモデル(「図書館職員の研修の充実方策について(報告)」を参照)が必要。機関リポジトリやeラーニングを通じて、いつでもだれでもどこでも何でも研修ができるようになってきた。
・大学における司書のための履修科目について、新科目が増えるので現役の図書館職員も勉強してほしい。
・20年前の図書館の目的は生涯学習であった。今は生涯学習に加えて課題解決、地域支援に変わってきた。『これからの図書館像』は方針・コンセプトである。図書館に対するイメージを変えていかなければならない。

○最近の社会教育と公共図書館の関係
・現在、文部科学省は学校支援(放課後子どもプラン等)に力を入れている。図書館は地域における成人教育を担っている。社会教育の中で図書館の使命が大きくなっている。
・資料提供を行っていると、その先の講座・セミナーの開催に発展する。公民館的機能・専門性を持った図書館が求められる。

○まとめ
・自立した市民の育成、職業人の学び直し、イノベーションなど今後の生涯学習振興政策の方向性を踏まえたうえで、これからの公共図書館は、課題解決に関わる人々・団体だけでなく、社会教育行政、公民館、博物館とも連携して、社会教育を含む地域の学習活動全てを支えていくことを目指してアピールするべき。図書館の持っている資源の棚卸しを行い、連携協力することで、1+1が5になる。


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