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学習会記録(第129回)

日時:2005年7月21日(木)
出席者:13名
内容:「大学図書館の一般開放 〜京都市内を中心に12の館を利用してきました〜」
発表者:祖父江 長良(京都府立総合資料館)

○以前大学の図書館に勤めていた時に、一般開放の計画・実施に携わったことから、大学図書館の一般開放に興味を持った。
○今回は、大学等の機関に所属しない一般市民として、特に事前に連絡を取らずに訪問した。

資料「京都府内の大学図書館の一般開放状況(2005年6月現在)」が配布された。

調査対象となった28大学のうち、一般市民に利用証を発行し、貸出可能としている大学は9館(内、8館が有料)、利用証は発行するが館内閲覧のみ の大学が4館(内、1館が有料)、利用証は発行せず、閲覧を可能(紹介状等は必要)としている大学が15館。

<利用・見学して印象に残った点>
資料 : 海外の絵本、料理本・各国の教科書・コミックの提供/雑誌の貸出/児童書コーナーの設置/館外での新聞の提供
利用 : ノートパソコンの館内貸出/無料インターネット/予約の受付/自動貸出機
開館時間 :日祝開館/夜間の開館
その他 :受験生への開放/館内でのドリンクコーナーや自動販売機の設置

事前連絡なしで訪れたが、どの館も対応は親切で説明等も丁寧だった。
一般利用者用の利用案内や配布資料が用意されている館は個人で直接利用ができる気安さがある。

<参加者の感想>
・一般に電子ジャーナルが開放されているのはすばらしい。
・創成大学や京都学園大学は高校生を優遇しているが、大学のPRを兼ねているのではないだろうか?

Q&A
Q 一般開放で大変なところは?
A 登録料の金額、登録のためのシステム改修、新たな利用者種別が増えるために、新たなバーコード番号が必要だったり、統計の項目を増やしたりする必要があったりすること。テスト期間中に一般利用者の制限をしている場合など、時期ごとに利用者設定に気を遣う。そして、実際のサービス。
Q 京都大学は新聞を見ている学生がいたということだったが、地方紙もあるのか?
A 地方紙はないようだった。

Q 一般市民の登録者数は公開しているか?
A 参考にした日本図書館協会の統計等には、記されていなかった。

Q 一般開放の広報はどのようにするのか?
A ホームページ以外に、新聞や、地域の広報などで近隣住民へお知らせ。



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