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学習会記録(第119回)

日時:2004年7月15日(木)
出席者:17名
内容:「MLA総会参加報告」
発表者:山下 ユミ(京都府立医科大学図書館)

第115回の補足:国立国会図書館のインターネットによる雑誌記事索引などの公開、登録者利用者制度が始まって個人からの複写が増えていることについて、柴田さんから情報提供があった。


2004年5月21日〜26日にかけてWashington D.Cで行われたMLA(米国医学図書館協会)総会の内容が報告された。

1 MIA参加まで
・インターネットで登録 全て込みで$405、総会のみでは$295

2総会の概要

・会期と会場
2004年5月21日(金)〜26日(木) Washington D.C

・Plenaly
招待者による公演

・Section Programs(3日間)
選書、患者サービス、病院図書館、歴史(図書館史)、医学図書館教育、薬学と薬の情報、国際協力、研究部門など約10セクションに分かれて研究成果を発表しあう。

・Poster Session(3日間)
発表者が研究成果を1枚のポスターにして貼っている。約150枚。決められた時間には、発表者がポスターのところにいて話ができる。

・Exhibits
100社ほどの企業展示。

・スペシャルイベント
Welcome Reception:上記企業展示会場のオープニング・レセプション
Majors 16th annual walk for you:有名人と歩こう
New Members/First-time Attendees Breakfast:新人歓迎の朝食会(初参加は60〜70人いる)
International Visitors Reception:アメリ力以外からの参加者のためのレセプションAwards(ceremony)Luncheon:奨学金や協会の設けた賞の授賞式&昼食会
MLA'04 Reception Party with Powerful People:最後の日の夜のパーティー

他にも会期内に色々なツアーが組まれていた。それを利用して国立医学図書館の見学に行き、その他に国立保健機関の図書館、議会図書館を見学した。

・国立医学図書館(NLM:National Library of Medicine)
Pubmed・・・医学データベースMEDLINEを無料で提供するWebサービス。その日のアクセス数は午後3時の時点で532万回。1秒あたり3800件の検索。
国別の利用比率は米国49.2%、日本は7.8%で2位
予算規模は5.5億ドル(約607億円)、日本の国立国会図書館の予算は270億円。

・国立保健機関の図書館(NIH Library)
米国の保健機関、NIHのスタッフのための図書館。利用者への複写は本をスキャンしてPDFファイルで提供。また、利用者にはAskUs LIVE!というオンラインでチャット形式で図書館員にレファレンスができるサービスもある。

・議会図書館(LC:Library of Congress)
三つのビルから成り立っている。
Thomas Jefferson Building
John Adams Building
James Madison Memorial Building

質問事項
Q:NIHはPDFで文献を提供しているが、著作権などはどうしているのか。
A:PDFファイルは1回で使い捨てにしている。また50ページ以上の場合は著作権法上問題があるのでPDFではなく、利用者の実際のコピーになっている。

Q:MLAの会員数について
A:個人会員3664人、機関会員884ヶ所。ちなみにMLA総会参加者には白人女性が多かった。

Q:MLAの会員の資格はあるか?
A:協会が認定する資格としてヘルス情報専門職アカデミー(Academic Health-Information Professionals)がある。就職にも有利になるようでこの総会にも就職の斡旋があった。



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